アルコール依存症だった父に向き合う。
akkyです!
先日、念願の『アリー』を鑑賞。
ガガ様の歌声には圧巻!勝手に涙が溢れ、胸が熱くなりました。
ですが、私、ある登場人物に共鳴しちゃったのか、ずっと腹痛が…😰
気になった方はぜひ映画、ご覧ください!
(荒手の映画紹介みたいになっちゃいましたw)
アルコール中毒だった父に思うこと。
きっとそう診断されるずっとずっと前からだったのだろうとは思いますが。
そのおかげで、私は大酒飲みと言われるような飲み方をする人が内心怖くて仕方がないんです。そういう方々って、酔うと普段出さない一面が出てきてびっくりするじゃありませんか。
いえ、びっくりするくらいならいいんですよ。私の場合、様変わりする一部始終に、過剰に反応してしまうところがあるのかもしれません。
なぜならば、過去の体験と紐付けてしまうから。
父はアルコールが入っていなければ、私にとっては素敵なダディでした。そう、敢えてそう呼ばせてください。
聡明で優しくユーモアにも長けていて。それから、誰からも好かれる人気者だったんですよね。
でもね、一度お酒が入ると人格が変わってしまうというか、何というか。
怒り上戸
泣き上戸
笑い上戸…
フルコースでしたね。
お酒の力って凄いんだなぁって、子どもながらに刷り込まれていきました。
一番古い記憶でいくと、小学2年生くらいですかね。父は3ヶ月ほど失踪しました。
当時はよく分かっていなかったので、父がいない日常を、疑問がありながらもいつも通りに過ごしていたのですが、あとあと何度も家をあけることがあり、大きくなって分かったことは、お給料を手にするととにかくお酒を飲むことに使い倒していたということなのです。
当時、「健康ランド」というスーパー銭湯?のような施設があって、そこで飲んだくれていたそうな。きっと、愛人のような存在の方がいらっしゃったそうな。
深くは確認していないので、ベールに包まれていて未だに子どもたちの間では謎めいています。
そういった憶測が飛ぶ中でむくむくと育っていったわけですが、小学校も高学年になると、酔っ払った父が大暴れするという事件が勃発。しまいには包丁を持ち出し、母に向かっていくという一大事に。
なかなか激しいでしょ?
弟と一緒に影に隠れて現場には一歩たりとも近づけなかったんですよね。
その時の記憶が途中からなくて定かではないのですが、正気に戻って収まったのか、祖父母が止めに入ったのか、血を流す大事件には発展しなかったみたいです。
はたまた別の夜は暴力、暴力、暴力。
びっくりするくらい暴れてるーーーー!!!
って、私、包丁事件もあって何か別のスイッチが入ったんでしょうね、父をあやすように「はい、はーい、大丈夫ですよ〜」「はい、もう寝ますか〜」みたいな。
こちらの出方が変わると、「あ、うん、せやな!」って、いきなり素直になっちゃって。「もう寝るわ!」って大人しく寝室に向かっていきましたとさ。
本当に勉強になりますね。人っておもしろい。
あんなに大暴れしていたのにって当時はそれで終わっていたのですが、大人になって思うことは、父は父なりに寂しさだったり、やるせなさだったり、どこにも持っていけない気持ちってあったんだなぁってことで。
「中川家の長男として!」みたいなすごい期待があったらしく、挫折を経験した20代から、いろんなボタンをかけちがってきたような。そんな空気感があったかもしれないなぁと。
そんな激しめの出来事が多く続くにつれて、しだいに父と家族の心の距離は修復できないくらい離れていってしまったのです。
いま、もし生きていてくれていたら、あの頃とは違った対応ができるのになぁと。私にはそれだけがすごく心残りなのです。